心の命ずるままに [平城宮跡LIVE]
講堂前の鼓堂、雨を写したかった
昴です。唐招提寺です。
薬師寺さんには行くのに、ご無沙汰の唐招提寺さんです。
修学旅行では連れて行かれた
個人旅行では友人に付いて行った
今回初めて自分の意思で行きたく行くのです。
今頃になって名画「天平の甍」、井上靖氏の原作本の記憶と共に
昨年秋放映TBSドラマそのエンディングの「昴」を委ねられたそのことが一番の決心のもとかな。
お隣さんとの国交が微妙なときだけに国禁を犯してまで日本に仏教の戒律を伝えた鑑真和上のお寺さんに行くのも感慨がある。
雨・・・そう雨なんだよね奈良は。
それでも決心は鈍らないのは「意思」があるから、自分で決めたからです。
土砂降りの唐招提寺で出会い、琴線に触れたのはこの「鈴」でした。
水にまつわるカタチも惹かれる・・・
何遍も売店に戻り4個も買ってしまう。
今回の京都平安神宮LIVEでの物販は無いし、めったにお土産品コーナーで心が騒ぐ事も無い自分がこの「推古鈴」(すいこれい)は惹かれた。
推古鈴(すいこれい)
飛鳥・白鴎時代「水」を尊ぶ習いで水滴のカタチを鈴に託し
旗、帯なのどの淵に重しとしてさげたり
仏具神具用の装飾品としてた。
神・仏の彫金師:水谷醒洋氏手作り
ケイタイストラップ然ともしてないし、根付けの作りでもない。
紐の素っ気なさも気に入りました。
紐の色は金色で即決、友には若草、紅、青紫で決まり。
そう言えば阿修羅展でもドアチャイム買った、鳴りものに弱いのです。
鈴の音は時空を越えて耳に届くからね。
飛鳥白鳳時代の音がするんです。
調べたら白州正子さんもこのモチーフのペンダントを愛用していたとのこと、この国で一流の審美眼の持ち主が惚れたカタチです。↓
飛鳥・白鳳時代は水、その前の古代のアイコンは勾玉(まがたま)・・・
こちらは胎児にインスパイヤされてるとの説もある
生命の誕生に神秘を求める民衆の心が見てとれる
「命」と「水」この二つが生きる続けることを示唆し身近に置き愛でたい気持ち解ります
少なくともクリスチャンでは無い自分は十字架も髑髏でも無いのです
肌身離さずにするもです、それを考えるとおろそか思考では選べません
巡り合えた「推古鈴」は大雨の中に煙る唐招提寺さん、鑑真和上への思いに繋がります。
そしてもう一つ、素敵な「種」をみつけました。
お寺さんなので蓮の花は薬師寺さん同様に大切に守られ慈しみを持って育てられてました。
その蓮の他に鑑真和上の故郷中国楊州から寄進された瓊花(けいか)という美しい花を知りました。
花の季節は終わってましたがこの純白の花が繫ぐ日中友好の「種」を幾世代を越えても忘れてはいけないと思う
この国は外国からの支えがあって「現在」があることを唐招提寺の鑑真和上から学びます。
西の京から東京へ戻る時間が迫っていた。
南大門にて最敬礼をする
自分の背後には薬師寺玄奘三蔵院があり薬師寺大講堂、金堂が控えてる
目前に広がるのは唐招提寺金堂、その影には講堂そして鑑真和上像の置かれる御影堂
心はその先にある平城宮跡第一次大極殿に飛んでいた
再び奈良へ訪れられることを願うと暫くは頭が上げられなかった。
今年の最後になりませんように、と願うと涙が溢れた。
こんなに雨が降ってるていうのに心も体も土砂降りグチャグチャだよ。
秋の冷気が心を細らせた
7日の平安神宮LIVEでポロッと溢れた
「次のお知らせは寒い頃か暑い頃か・・・」
大丈夫だよ明日香村では5度の寒さを浴衣やキャミソール姿で頑張り通したオーディエンスは
真冬の厳冬でもちゃんと温かくして野外LIVEに参加します。
その日が解ってさえいればその日を楽しむ準備ができるのです。
そのお知らせが有りさえすればね。
堂本剛さん自身の意思のあるLIVE、そのお知らせが届くのをね、
みんな黙っているけど待っているんだよ。