空が泣くから [堂本剛]
空が泣くから
大和霊山に響き渡る歌声が脳内を駆け巡り
「雷が鳴るといいね」
明日香村というスピリチュアルゾーンならあり得るかな・・
シゼンカイを味方に雷を所望していた。
そう・・・この曲の為にそうであれば素晴らしい効果音であり奇跡がおこることになる。
驚いたことにこの村には「雷」(ikazuchi)という呼称もこの土地にふさわしいし
由来もありそうな地名があった。
雷の多発地域なのかな?
確かに「雷」の名の地名が存在する。
橿原神宮前駅から飛鳥資料館への路線バスで通過した交差点が「雷」だった。
遷都1300年の2010年に奈良でのLIVEを願わずにはいられなかった。
それが実現するのに立ち会えたのだ。
明日香村はすでに山の中で高度も高く雲の中でのLIVEとなった。
見上げる雲が近い。
ステージから放たれるサーチライトは頭上近い雲のスクリーンに映るという現象が起きた。
晴れて遮断されることが無いと光は突き抜ける。
空が泣くときが唄われた時は見事に白玉が天空に表れた。
雷の効果音は無いが時折「轟音」がかすめる。
その正体が晴れて星空になってから解明されることになる。
ステージ上の本人にはしっかりキャッチされたであろう光のページェント
これだけは山里ならではの演出になる。
座席から振り返り、その光の遊びを楽しみながら聴いた。
この日の「空が泣くから」には、気負い、重苦しさもなく
自然の中で聴くこの唄には風の囁きに似たまろやかさがありました。