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水声〜suisei最終日 [堂本剛]

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「チケットお譲りください」の仲間たちの顔ぶれが変わらない
三日目ともなるとチケット難民同士のアイコンタクトも通じ合う
「アキラメナイでね」
「今日こそは縁が繋がり参加しようね」
そんな無言の会話が通じ合う
明日はもう無い自分に、本日は強力な助っ人も登場
カップルで来ていた若いふたり
長年の友人ペア
そして自分を入れ5名で探している
別の場所で探す友達から連絡が入る

「立ち見で一枚お願いできたからすぐに来て」

歩道橋の上から手を振り合図を送る
回りからの「おめでとう!」の言葉に送られ駆けつけた

奈良在住で一家で剛さんを応援している方でした
立ち見席へはご主人が入り
奥様とお母様が座席席へ
お子さんには留守番させた為、余り券が一枚出たのでした
「いい席当てたの僕なんですけどね・・・」旦那様
奈良の男性は優しいです。
西大寺幼稚園で剛さんの先輩、お子さんも剛さんの後輩
「子供は剛君とも話をしたことがあるんです」
嬉しそうにテレて教えて下さる「恩人」さんでした。
私もその家族に入れてもらえたようで嬉しくなります。

点・・・お互いはテン
恩・・・送られたオン
運・・・その時のウン
線・・・繋がったセン
縁・・・結ばれたエン
円・・・巡り戻るエン
どれが欠けてても実現することは無かった今日
LIVE会場で循環することが実現し、
十人十色 水声〜suiseiは始まった。

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月ーツク 一ページ目のメモ インスト 月風?
ようこそ奈良へ、もてなしの心つくしは客電が付く明るい会場ですでに始まってたのです。
場内へ流れていたのは剛さん自らの弾くピアノの調べでした。
暗いステージで仲間たちを従え独り奏でられるピアノの演奏の主を、最前列付近の歓声が教えてくれた。
それまでは誰にも気がつかれずに弾いていたのです。
客電は落ち、そのまま静かにCDとはまたっく違う印象でインストメンタルが始まる。
LIVE開始です。
孤独で殺伐とした時代に潤いを落としても落としても満ることが無い大地。
音楽を奏でることでしか、なす全てがない無力さを知りながらそれでも鍵盤を走らせる指先。
スクリーンの満月と水面、初めは水面と思っていた大地が干ばつで反り返る大地となり砂漠を感じていた。
皮肉にも自然界は集中豪雨という猛威で仕返しをする。
水害が地球規模で連続する今年への伝言をこの曲が教えてくれていた。

逆らえない自然の力にアナタたち人類は何をもって対抗できるのか?と。


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空が泣くから
2006年9月20日のみなと未来でリリース前の初見のとき激震が走った。
この地、奈良でこの曲を聴くことを長いこと願ってた。
「奈良の山々に囲まれその中で聴きたい、相応しい」と
それが叶った・・・
しかしあまりにも理想と現実は違っていた。
十津川村の壊滅的な被害、天川、那智にも泣き過ぎた空が仕打ちをしている。
その状況の中でのこの曲の水声は鎮魂の唄であって欲しかった。
「奈良FUNK」無くてはならないにスティーブさんがいない
背後で包み込むようなキーボードの十川さんもいない
特に鳴りもので悠久の世界観を伝える鈴、鐘が無いのだ。
出だしのレオの和太鼓は一気に違う扉を開けてしまった。
荒れ狂う龍神を鎮めるための「祈り」のごとく諭すような空が泣くからでした。
せめて剛さん、みなと未来で会場を一気に浄化したように「チャッパ」での静寂の
イントロダクションが聴きたかったです。
なら100年会館空が泣くから正面1.jpg
レオはチャッパシンバルの名手だよ。

なら館NIPPONステージ.jpg
NIPPON
日本列島のカタチを俯瞰で見ると「龍が泣いてる」と感じる剛さんです。
自分には北の大地が「鳳凰」本島が「龍」に見える。
何故「龍が泣く」のかこの歌が「空が泣くから」「WhiteDRAGON」の中間に置いたことからのインスピーレーションかな?
ワオの軽快さのイントロは変わらないがヴォーカルの意図的なスローなことが、この国の賛美とチカラを望む願いと想いが込めらている。
押し寄せる大河のごとく飲み込まれる曲調のアレンジが、緩いたゆとう河のようなNIPPONが展開する。
おまじないのような言葉「NIPPON」です。

ならWDステージ1.jpg
WhiteDRAGON
けれん味の出だし威嚇するような振幅のメロディーまさかのこの曲です。
疾走するFUNKな曲が和のアレンジ、ピッキングのギターが琴のようです。
レオの和太鼓の連打とオーディエンスのクラップのみという不思議なフェードアウト。
メンバーが変わるとここまで楽曲も様変わりするのだと思う。
松明とのイメージのギャップ・・・不思議な空間の中、白龍を手なずけたごとく
大人しく退場頂くような終了でした。
フェンダー彼岸花.png
やんちゃな龍神さんをなだめすかすような歌声でおまじないをかけたのかな?


なら館Lkヒトステージza.jpg
Love is theKey
歌声さえ楽器のようなこの曲はインストメンタルに等しい。
故に背景のスクリーンに目が行く。
ゆっくりと歩く「ヒト」
そのスローモーションな映像に変化が起る。
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スロモーション で歩く「ヒト」が立ち止まり下をむく。
足元に波紋を広げる水の輪を見つめ、再び歩き出す。
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視覚にも訴える「ヒトは水で出きている」なのかもしれないが、最近ヨーコさんの小石族と同じ発言がありました。
「始めよう、波紋を造り出す何かを自らので・・・」ピ〜ンと張った湖水の変化を見逃せない。

Say Anything
このバラードにも水が登場する。
作詞はボニーピンクさん思いっきりセンチメンタルなフレーズを英語で歌うことで「テレ」から逃げてる。
意味が即理解不能でも甘さ加減は感じる。
このLove Songでさえもれるえ入るような切なさがむ。
 水編の言葉が似合う愛の唄でした。
時空ステージ赤玉P2のコピー.jpg
時空
勇壮な時空だ
時の空をゆく旅の仲間が変わり東北公演とは異なっていた。
「象」にまたがるキャラバンがゆっくりと通り過ぎるのを見ているようだった。
地響きが立ち見席の自分の足もと、木の台にもズンズンと伝わる
レオの和太鼓はその空気を揺るがす振動の輪がピアノもギターもかき消す
対抗できるのはフォーン隊の高らかなラッパのみ
電子音さえも遠慮がち
絶妙なスティーブさんの鈴、パイプ鈴の涼やかな煌めきもない中、剛さんの弾くメロディラインを見つけるとホッとする。
背景の暗い宇宙の流星と最後に飛び散る赤い飛沫が印象的だった
赤い飛沫、何故か・・・繰り返される悲劇を感じた
東北公演で「蛍群飛」と思えたあの瞬間が今回は「血飛沫」に感じたのだ。

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ソメイヨシノ
この歌には二つの地名がついている。
東京の染井村と奈良の吉野山
当初は別の楽曲を本人は希望していたようですが
EEプロジェクトのデビュー曲として今考えても納得のタイトルです。
ソメイヨシノは吉野桜への要望に応えられない染井村の造園者が掛け合わせで造られた新種で安価でした。
丈夫で成長の早いことから日本中に広まります。
そしてもう一つの使命は根を張り土を抱え込むことから、川岸、城のお壕に多く植えられたことです。
水害から河川を守る、敵から城を守る。そこに生活するものを助けた樹なのです。
今なお古くからの桜の名所と呼ばれる場所は移植も引き抜くもなく多くが残されているのも水害から守る樹の役目を果たしているからです。
奈良からの言葉を全国に伝えたい・・・東京と奈良から発信する剛さんのメッセージを託すのにこれほど相応しいタイトルを持つ楽曲は無いし桜の花そのもが
NIPPONの心を表していると思うのです。
なら会館ソメイヨシノステージ花3.jpg
川の守り樹として凛々しい姿を思うとスクリーンの桜は奇麗なだけじゃない頼もしさを見ていました。
なら街ステージzb.jpg
なら街ステージzb.jpgなら街ステージzb.jpgなら街ステージzb.jpgなら街ステージzb.jpgなら街ステージzb.jpg
なら街ステージzb.jpg
なら街ステージzb.jpg
「街」のイントロが始まる。
すでに目頭から・・・
この歌だけはどうしようもない。
初めての披露の名古屋レインボウホールでの記憶では
「ドラマ主題歌では暗すぎて不採用だったバージョンで歌います」のコメントがあった気がする。
あの頃にはRADIOというコミニュケーション手段もなくステージ上での本人の心情まで思いがいかず
何故「重く暗い気持ち」を選ぶのかも解らずにいた。
ただ、世の中に放たれた「街」でも閉塞感だけは感じていた自分はこの歌をそれ以来封印した。
聞くと辛くなることだけは確かなのです。
その後は暗い地下を流れる地下水のごとく意識下で流れ続けている楽曲となった。
水声(すいせい)とは水の流れる音、せせらぎです。
枯れることも溜まることもなく流れ続ける水の音です。
9年前から心の地下深くに流れ続けるから皆泣くのです。
薬師寺LIVEで「皆が喜ぶと思って選曲した』あの日からこの曲は新しい涙を流させます。
RADIOで流す時にも「薬師寺ver」をあえてOAすることも心配りに泣くです。
地下道を流れてた水声(suisei)は、地上に流れ出し光を浴びてキラキラ輝く清流となった。
安心して聴ける曲になった。
なら街会場夕焼け.jpg
奈良で聴けて幸せです。

縁を結いて
2010年に創作され2011年リリース
この曲と深い関わりのある天河神社の神徳は

辨財天は、川の流れの妙なる様を神格化したとされる、
古代インドのサラスヴァティー神であり、その本来の神徳は水の神、そして、
水せせらぎの如く素直で妙なる弁舌や音楽の神であり、
日本の古代より行われてきた水神の信仰とも結びついています。
後に転じて「財を弁ずる」商売の神としても信仰されるようになりました。
天河神社ホームページより
なら縁結背景.jpg
台風12号の爪痕は甚大でかの地に見つめてきた後の思いを込めた素直な歌声に歌詞に表れてた。
水声(suisei)の流れは水のせせらぎの如くでした。
なら縁結ステージ全景.jpg
素直・・・これ以上の表現が見当たりません。

ならnijiステージ背景.jpg
nijiの詩
虹が希望と再生の象徴として最後に登場し救われる
明るい未来はPVの海底から水面の光に感じるように虹もまた水と光の贈り物です。
スクリーンに流れるメッセージが力強い
ヒトの持つ再生能力、ホメオタシスは無限です。
傷つけられても、心が折れても元に戻す為の循環が繰り返される。
水声はヒトの体からも聴こえる
歌詞を聴けば聴くほど
生きるを選んだ
音たちを選んだ
君たちを選んだ
そう伝えているようにしか思えない

ならnijiステージ全景.jpg
なら100年会館の会場が船底のような形をしているだけに大海にこぎ出す船出を思う。

ダイブツさんでミュージック
メンバーのパートが一人一人重なりセッションへといった中に今日はオーディエンスも参加。
「ダイブツさん で ミュージック」をゴスペルのコーラス並に声を出させる。
ダイ ダイ ダイ組とブツ ブツ ブツ組をオーディエンスは任されます。
今年最後のココロ残りを残さないように1階も2階も3階もそして立ち見席も大声です。
「ブツ」は力がいれずらく抜けてしまう言葉、急遽「平城京」へ変更。
この平城京がね、切ない。
願っても願っても届かない平城宮跡への思いが重なります。
半ばやけ気味

ヘイ!ジョー キョウ
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歌うというより、叫んでいた。
会場の大方は同じ気持ちです。
なんか、憑き物がおちたような爽快感が残ります。

続くBlueBerryはお約束のファンク一本指でノリノリのスタート。
トブトブ立ち見の狭い木の台もなんのそのです。
なら100年会館が揺さぶられるような盛り上がりを最後に水声〜suiseiは終了した。

隣の恩人さんに心を込めてお礼の言葉を延べました。
奈良の恩人さんも半端なく乗っておいででした。
スクリーンに登場した「奈良県の地図」を誇らしげにうなずいて見つめていらっしゃったのが印象的でした。
奇しくも友だちと目が合い声をかけてくださった勇気がなければ今日の感動はありえません。
辛抱強くチケット探しの手助けをしてくれた友、仲間たち。
「捧げよう・与えよう」を実践し行動をする剛さんファンの心意気に触れたことが一番のお土産となりました。

素直にLIVEへは来て欲しい

水声suiseiとは流れるが如くたゆまずにのことでした。
RADIOから発信されたこのメッセージを胸に明日からも自分らしく無理をしないで悩まされることには
仙台公演で教えて貰った
シランガナを唱えて乗り越えます。

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