アイドル [RADIO]
12月4日東のRADIO
映画「ET」公開の日にまつわる話より
編集関係で、上の方のお宅で
アイドル担う文化のこれから何ぞかな話をしていた
大人たちは話で夢中になるが・・・
そのお宅の6歳の息子さんにせがまれ電車の玩具で遊び
「ET」が見たいというリクエストに応えるが
当の坊やが恐がり
恐る恐るビデオを見る姿が
何とも可愛い・・・・という話
ETの日という繫がりの結末は
「子供は純粋で良い」というコメント
微笑ましい光景のエピソードでした。
子どもの視線が純粋で
大人が退屈でしょうもなく、
滑稽ですらある名画を思い出した。
「小さな恋のメロディ」
公開当時は全く関心が無かった・・・が
最近見て仰天した。
確かに子供たちの愛らしさや瑞々しさは素晴らしい。
それを際立たせるのが周りの大人なのです。
下世話な噂話、意味も無くパーティーをし
話す内容の騒々しさ
学校行事でも子供はそつちのけでブリッジに夢中
デフォルメしているとは思えないリアルさで描かれてる。
当時(1971年ロンドン)の社会情勢
中産階級の退屈な風景がてんこ盛りなのだ。
今見ても薄っぺらな俗っぽいモラルの
「ウンザリ」な小言の大人達です。
裕福なダニエルはチェロ、団地住まいのメロディはリコーダ。
ふたりの離れて座る距離が語る出会いからすぐのシーン
この映画は英国・アメリカではヒットしない
そりゃそうだ・・わ。
子供以外はみにくい大人しか描かれてない
階級意識下で「クラス」差別
学校の宗教の時間に「異宗教の生徒を退出」させるなど
授業の先生たちの滑稽な台詞はBGM
大人達のノイズな会話で流れ込む
それに引き換え子供たち主人公の数すくない台詞と
シーンごとのBGMビージーズの音楽歌詞が秀逸な映画です。
労働者階級のメロディはアパート住まい
古着交換に自分の洋服では風車にしかならないので
お茶でおしゃべりに夢中の母親の目を盗んで
親の洋服を持ち出し
金魚1匹と交換するシーン(BGMメロディフェア)
母親の化粧品で大人の真似をするシーンにもギョ!
いづれママたちのようになるのか・・予感させる。
ポスターでキスを練習
お相手はROLLING STONESのミック・ジャガー
お墓でデートの有名な台詞が際立つ
墓石に刻まれた文字をみて
「50年てどのくらい」
「休みを抜かして150学期だね」
「そんなに長いあいだ愛せるかしら」
「愛せるさ、もう一週間も愛いしてる」
大人が子どもたちの前で言わなきゃならない
大切な言葉を
ふたりに言わせている
どうして結婚しちゃいけないのか、先生に訴えるダニエル
Why is it difficult when all I want to do is bo happy?
「子どもでも幸せになることが悪いことなの?」に返事が出せない両親
自国英国では散々でアメリカでもヒットしない。
アイドル王国日本で大ヒットとになる。
原作;脚本 アラン・パーカー
製作のデビット・パットナムの窮地を日本の子供たちが救う
アラン・パーカーの処女作は
トレシー・ハイド、マーク・レスターふたりのアイドルが
この映画を成功させていた。
この国でアイドルとは
文化を動かす「たまご」なのだよ。
パーカーのアカデミー賞受賞作
「ミッドナイトエクスプレス」
この作品に巡り遇うためにはこの作品が日本で大当たりしたお陰です。
First of May
「若葉のころ」TBSドラマ主題歌1996年
In The Morning
Melody Fair
音楽はひきつがれる
30年後の2002年にも日本で再販
武司のナレーションが聞こえてくる。