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33分探偵の笑いの味 [33分探偵]


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お子様ランチの味

正直しんどいがスタートした直後、制作スタッフに「幼稚園児」との
呼び名でそのユル~~~イ番組企画ぶりを形容してた時期がある。
その幼稚園児のボスがプロデューサー兼構成作家兼脚本家の福田雄一氏です。
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コクリコの「田中さん」を絡めることで更に更にテンション下げまくりでのスタートだった。
最近になって構成作家の福田雄一氏のロングインタビューを知り、系譜が理解できた。
昨日今日の付き合いでは無いのですね。
堂本剛という身代わりを立て、自分の描く「笑い」の確立をもくろんでいたことが解かった。
笑いに対する真摯な姿勢も。
クスッと心がホンワカするような、本心から笑える作品を剛さんという稀代のセンスを持ち合わせた
表現者とめぐり遇うことで実現した「味のある笑い」が手に入るのです。
私自身がコメディアンの中で一番面白いと思うのは藤村俊二氏です。
オヒョイ(藤村氏のあだ名)の人生経験からくる、押し付けがましさの無い
ヒョイヒョイとした洒脱なコメント、ギャクが好きです。
そのオヒョイのコメディーの流を受け継いでいるのが福田氏のように思えます。
あざとくなく、品があり、優しい笑い
このインタビューを通して、福田氏の笑いの傾向が見えてきます。
今回の「33分探偵」へたどりついた理由も解かるような気がするのです。
講談社が発信元による才能ポータル「MouRa」というサイトがある
かなりのロングインタビューですが6月23日のインタビューにアイドル堂本剛を語るコメントは
納得させられるし、同じく絶賛のココリコ「田中君」が同種の味をもつことも証言されてます。

福田氏が語る堂本剛

アイドルっぽくないアイドルもめずらしいでしょう。
できないところを前面に出すのはすごい。
最近は他のジャニーズの子達もそういう姿勢になり、一番は多分剛君なんですね。
それまではアイドルは完璧でなければいけなかったのに、
「女性を上手にエスコートできません」
「気の利いたことも言えません」
というところをドンドン押し出した。
彼のおかげで、彼自身だけじゃなく、他の子達も楽になれたと思う。
そして周りにも受け入れられた。
批判もあるかもしれませんが、で周りが面白がってくれるなら僕はそれが正解だと思っています。
肩肘張って、見栄張って、自分も疲れて、結果的に相手も楽しめないよりも、
「僕はダメです」と言って周りに楽しんでもらったほうが、よほどいいと思う。
僕の周りにはそういう人間ばかりが集まってきますね。なんでだろ?

制作企画者がタレントを深く理解し、新たな面まで引き出し世に提供する
これぞプロデュサーの手腕です。
何より素材となる表現者側からの絶大な信頼をもたれること、
リスペクトの結果の作品でキッチリ評価をまで出せること。
それを証明したのが「正直しんどい」だと思う。
「幼稚園児」の発想は垢まみれのバライティ番組にある息苦しくなる笑いの催促は無い。
純粋に制作する側も、視聴する側も楽しくて良いのだ。

その系譜が連続ドラマとして「33分探偵」に実現したと思う。
放送枠的にも男子を狙い、女性も老若もそして子どもも笑えるドラマです。

○ンこの連発で「子供」は取り込むことは大阪のコンサートMCで
予告済みとのことでしたが
ヤリマシタ!
真面目に連発にドドッと来ました。

目立つだけで一年で忘れらるお笑いは寂びしすぎます。
疲れてしまう笑いです。
インタビューのタイトル「喜怒哀楽」に笑いがあえて無いのは
笑いが空気のように存在で普通の感情だとするのであれば「その人の存在」そのもに
笑みがでる藤村俊ニ、堂本剛には同じ「空気」の笑いなのです。

幼稚園児が大好きな食べ物が一皿にのるメニュー、昔懐かしいデパートのお好み食堂の
お子様ランチの味わいなのだ。
幼稚園児に繋がるんだね。

そして大人になると忘れてしまうか、手が出せなくなるメニューでもある。

 


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