静寂と大歓声 [イベント報告メモ]
間違えた
チケットが無いまま声をかけて下さるお仲間さんが登場するまで
ヒヤヒヤものだった
年末譲り受け手にしたチケットを握り締め
無事参加
テッペン席へ上がる階段の途中
スタンド下段とはどんなものか
寄り道し眺めに行く
見に行かなきゃ良かったです
Bブロック通路にたったとき突然目に飛び込んだのは
バックステージだった
観覧スタンドギリギリに設置され
東京ドームよりコンパクトで近い
下段前方列まで降りるとなると
どんな神席になるのか
近づく勇気無し
恐ろしくて通路で引き返す
そして見慣れた天下席に到着
会場中が一望でき
今年はビスタルームの環が楽しい
この日一番の生な姿がインプットされたのは
花道外周を歩く姿
10年前と歩き方はまったく変らず
丸い肩を落としフワフワとした歩調
隠せないね
ほとんど真っ白なシルエットで刻み込まれた
印象です
そのバックステージ上での出来事
相方さんが後輩クンとふざけ合いダンスで
はしゃいでいる二人を
棒立ちで眺めている姿がくっきりと脳内に焼き付く
時間にして数秒の直立の状態が
数分に感じた
多分状況の把握がされず
コンサート中なことを忘れた
空白な行動のように思えた
自分も相方くん達の本来無い振り付けダンスに
何が起きてるのか解るまで
時間がかかった
このツアー中一番覚えているのが
歓声の中の一瞬のこの静寂だった
音楽もファンの歓声も消え
立ち尽くす剛さんの表情が見えたよう思える
説明のつけようがない記憶です
煌めくステージとはかけ離れたこの一瞬を
忘れない
観客5万人対KinKiKidsのふたりでは
巨大スクリーン、電動ステージ、リフター、特効、火薬
大掛かりな最新テクノロジーの「ハードパワー」がふたりの為に威力を発揮する
その圧倒的な効果を連日見せつけられると
反動で変らない外周の「歩き」
トロッコを押す黒子のスタッフの「安心」のありがたさ
ペンライトのファンの灯りに感じる「心」
観客にヒラヒラ舞落ちるリボンテープ「ゆるさ」
関西jr君たちの「一生懸命さ」
それら「ソフトパワー」に心が沁みる
記憶に残るのです
原点回帰
たぶん、これから私たちが求めるのは
ふたりらしい、ふたりで積み上げる
感動、メッセージをコンサートで
表現していくことなのだと思う
「間」が
あの瞬間にあった
人間らしさ
経験と意思で積み上げる
人の魅力です
人・金・物の「ハードパワー」に
KinkiKidsの文化、アイドルの価値、メッセージの魅力が
支持と共感を得ることで
信頼と影響、発言権得る力
ソフトパワーが加われば
素敵なのです