剛紫進化するステージ [剛紫]
井戸は水が出るまで掘れ
人間の努力とは素晴らしいのです
まして目的を持ってする努力だと進化がスピードをあげる
今回はギター、ジャズベース、キーボードの他
ドラムセットも新調したようで
"ku"では白鹿が書かれたバスドラのドラムセットが
初見参
王冠マークがありましたのでREMO社かな?
そしてスクリーン両サイドの剛紫さんの映像の異変
目を閉じた長い睫毛
そして左側には見開いた本人のアップ中央に〔美我空〕の文字
右側に空鹿くんの黒塗りバージョンが顔中央に〔FUNK〕の文字
ドラムのキックと同時の瞬きをするし
空鹿のFUNKと美我空の文字が点滅する
BPMが一緒になるのだ
(BPM. Beats Per Minute. 音楽で演奏のテンポを示す単位)
演奏中スクリーンを見ながらキックを決めるたび
瞬きが楽しい。
ドラム絶好調です
ホールならではの楽しみ方を追求すると
アイディアは泉のごとく湧き出るらしい
お風呂で浮かぶ思いつきなのか
随所で新しい進化が見られた
スクリーン
中央に大きいのは一つ両サイドやや小さいのが二つ
スクリーンの映像は楽曲いよって変わる
思い出すのをあげてイメージをおこすと
こんな感じになる
・空鹿黒バージョン
・本人のセルフフォト
・三つの白い玉が油滴のように変化
・万華鏡のような映像処理のモノクロ桜
・黒鹿
・ファンクサインのアレンジ
・ドミノ倒し
・叶えKeyは小枝で作られた鍵
(真似して平城宮跡の小枝で作ってみた)
シュールあり、アーティスティクあり存分に駆使
これらのLIVE用フィルムの編集が本人作であれば
目の下に隈も出るってもんでしょう
白布越しのシルエット
ステージ中央ギターソロプレイが巨大に浮かび上がる
天井の高いステージならではパフォーマンスは
スタンド席のオーディエンスへのプレゼント
しかし、サイドスタンド、アリーナ端から見えてしまった白布の裏側は
客席を遮断する白い布に向かいポツンと独り演奏する姿
凍りつくような孤独を見てしまいやるせなかった
正面スタンド上段のもっとも感動する席でも
脳裏にうつむき孤独に演奏する姿が思い出され辛かった
LIVEはオーディエンスと剛紫さんが唯一ひとつの空間にいられる場所
さえぎるものは布といえどもいらない気さえした
オンボードカメラ
ユニークなのはフェンダーのヘッドに取り付けられた
Onギターのマイクロカメラ
ヘッドからネックの延長線にプレイ中の剛紫さんが
至近距離のカメラワークでキャッチ
想定外の新しい試みが楽しめる
つまり見た事も無い彼のアングルが見られのだ
5月3日4日ではありましたが、5日は無かった
これは是非アリーナ、ホール専用の演出でチャレンジして欲しい
LIVEハウスの人気へ集中している現状に
アリーナ、ホールクラスの箱ならでは演出を変えないと
今の異常事態が悪化する気がした。
一度狭い箱の蜜の味を知ると
デカクがゆえのアーティストとの距離感が
オーディエンスにとっては寂しい思いが高じて
埋められない
参加型のボディアクションが追加になり
会場全体でのパフォーマンスは帰ってきた
EEプロジェクトで築かれたこの一体感は
やはり宝なのだと思う。
この宝は剛紫さんの財産なのだ
聴くところはじっくり聴いて
跳ねるところは思いっきりFUNK
それが存分に楽しめた大阪城ホール公演だった。