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薬師寺東塔の見納め [RADIO]

7月9日西のRADIO

20100710東塔カメラR0012315.jpg

 

会社の研修時に仕事に対する心構えを3人のレンガ工の寓話で教えられた。

建設作業中の3人のレンガ工に通りかかった人が尋ねた

「何をしているのですか?」

A「レンガを積んでいるのさ」

B「レンガで壁を作っているのさ」

C「レンガで子供のために学校の壁を作っているのさ」

頼まれた仕事に誇りと目的があると同じレンガの壁の仕上がりも違ってくる。

C のレンガ工は子供達の安全と成長を願い、自分の仕事に工夫と想いを込めてレンガを積む。
自分のすべきことに目的を持ち自覚することで仕事の成果も変る。
そんなことをレクチャーされ心に残った。

今回発売の「2009年薬師寺LIVE」の素材は確かにあの現場を記録とし残す仕事はしていた。
クレーンカメラはAの職人です。
固定カメラはLIVEDVD用として仕事はしていた。Bの職人です。
ハンディカメラで会場中を縦横無人に動き回っていた。B'の職人です。

果たしてあの日『C』のレンガ工に当たる映像を残していただろうか?

野外LIVEを望む本人とオーディエンスにとっては
初の地元奈良での野外LIVEが実現したあの日でした。

あの日の
上空には鳥たちもいく羽も行き来してた
遥か上空を横切る飛行機もかなり見た
近鉄電車は会場スレスレに何回も通過てした
木々の揺らぎは風の存在を教えてくれていた
移り行く空の変化は本当に美しかった
午後8時キッカリには本堂の扉を開けるお坊様の慌ただしい動きもあった
何より開け離れた本堂には薬師如来像が微笑んで一緒にLIVEに参加されていらしゃったのだ

私たちオーディエンスの体験した風景素材があまりにも少ない
視線の違う風景しか感じられない
たった1回のチャンスになんと惜しいことか。

7月9日西のRADIOでつぶやいたひと言にそれに気づいてくれたのがわかる。
曲によって良い映像が多いのもあるがといいつつも、
(空が泣くから〜春涙〜オリカラまでは素晴らしい)

楽曲とリンクする映像が無いのも事実。

オーディエンスが望む風景が欲しいことに気がつきそれが
編集を自らかってでることになる。 

レンガ工の寓話には管理者編もある
木こりの寓話です。

森で木こりの仕事が難儀をして一向に進まない
通りかかった人がアドバイスをする

「斧がナマって切れが悪いようだから斧の歯を研ぐといい」

木こりは苛立たしげに
「今日1日で20本切らなきゃならないんだ研いでる暇なんかありゃしいない!」

目的達成の方法論がないと無駄な時間と労力になる例えと
依頼し指示を出す側、管理者の適切な説明が必要なのをレクチャーするものでした。

仕事は同じ温度の仲間とするのに超した事はない
予算と時間の無い中ですすめるには客観的に的確なオーダーをするしかない。

2010年をもって東塔が取り壊される
1300年の風雪は流石に限界にきているようです。
来年からは姿を消し新しい東塔が完成するのは11年後と計画されてます。
私たちの幾ばくかの奉納金がLIVEを通して献上されるとしたら
それもまた嬉しいのです。
11年後真新しい東塔を誇らしく思えるのです。

その薬師寺東塔最後の姿が収まる貴重な映像が入るDVD化が叶うように願いたい。


2010年、クレーンカメラは東塔前に設置されました。

 

追記

この日の放送で今年は事前の打ち合わせが行われた。。とのコメントがあります。

そして・・会場内でプランナー箭内道彦氏目撃報告もあります。

乞う,ご期待です。

 


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