カメラという視線の威力 [平安神宮奉納]
九回目となるとオープニングの二人のクレジット映像を見るだけで高鳴る・・・
刷り込みも相当なもんだ。
カメラの威力
本日九回目
今まで気がつかなかった背後のカメラを担いだ黒子状のカメラマンの存在。
ミュージシャンの背後霊のごとく写り込む。
これは通常のLIVEDVDではまったく無視され「無」と化し記憶には残らない。
が今回の映画だとまったく違う存在感として登場する。
メンバー同様のアーティストなのです。
そのきっかけはシーンごとに切り取られる絶妙なカメラワークに翻弄された時からだった。
「よくぞ押さえた」そのシーンの連続なのだ。
その為には身切れて当然の仕事ぶりも一緒に収まるのはいかしかたない。
雨粒の光るビニールで保護された譜面
濡れて黒光りするステージ
キーボードをしなやかな指さきで弾く美しさ
和太鼓を背後から大写しする躍動感
フォーン隊の背後から抜く中央の剛さんの指示
ステージ下の煌めくスポットライト
紫の本人のシルエットの先には「満月」のように光るスポットライト
その何処かしこは確実に彼らの美意識に裏打ちされた視線とカメラがある。
顔こそ映されないがカメラを右肩に乗せたシルエットが画面にいる。
薬師寺LIVEのDVDで感じたレンガ工の仕事は無かった。
LIVE開始と同時の頭上を通過するサーチライトをシアターで体感した時だったんだ。
自分の目線で感じたLIVEスタートの圧巻。
理由は明瞭で、最後部席中央席ブース横にはカメラがあった。
同じ位置に陣取り、切り取られ映し出される映像は「前方良席」を手に入れたオーディエンスが見る事のできない世界です。
コメント 0