愛に満ちた世界 [堂本剛]
山崎終君が動き出した自分を確信し仲間に逢うため駆け抜けた「街」HIBIYA
主人公の山崎終が自分探しの中で、ようやく履歴書の自己PR欄に「スポンジ」と記入し
就職活動に奔走。
面接で「君の将来へのビジョンは?」を問われた終くんが訥々と話す台詞がある。
「まだ21歳、今から、働く中で自分をみつけていく。仕事を通して自分を必要としてくれる何かを探す。」
待ってるだけでは駄目なんじゃないかと思うようになった時、琴美,恵子からの連絡がケータイに入る。
再会に向け日比谷の街を走り抜ける終くん。
その後、三流大学出の終くんは同じく、そこそこの「サンノミ化学」なる会社に就職
紙袋に商品の「スポンジ」を詰め込み大手系列のGMSに営業マンとして売り込みをするシーン。
家庭用品売り場で他社メーカーのスポンジを陳列する売り場担当者に
新製品を説明、売り込みをする終くん。
品出し作業を手伝う行動へと出るが、相手の担当者は呼ばれて売り場から立ち去る。
その時手にしていたのがキクロン社のおなじみのこのスポンジ
立ち去る売り場担当者を見送り、早速、空の棚に自社のスポンジを並べ始める終くん。
このシーンがニヤッとした。
一生懸命が伝わる場面でもあり、営業に携わる人なら胸に迫り
新人の頃を思い出すエピソードでした。
エンディングロールの協賛企業にキクロン社がある。
本社が和歌山県のこの会社はスポンジ一つで全国制覇を果たし
どこでも買う事のできるヒット商品として、キクロンは君臨している。
和歌山なんです。
そこにあるのは愛なんですね。
たぶんこのドラマがきっかけでキクロンさんがこんな遊びを思いついたんだと思う。
プロフィールではなく「素性」なのだ。http://kikulon.jugem.jp/?pid=1
HP中の本人のコメントに
「10年後にもう一度振り返りたいドラマ」
と話している
同じキャスティングがその後の
「ふぞろいの林檎たち」がそうだったように
「夢のカリフォルニア」が実現したらどうだろう
愛で溢れてる山崎家のその後も
愛のシェルターとしてあり続けだろうし
終くんも十年後は係長もしくは
あの気鋭の一流企業の課長ように
部下の育成に悩む中間管理職として
この「街」の片隅で生きていそうな気がする
十年とは世代がひとつ上になり、背負い込むものが重くなる。
たとえ一般社会の企業でも
芸能界と呼ばれる業界でも
下から追ってくる後輩と
上司から押さえつけもある
その間にあって
悩める中間管理職な30代は同じなんだと思う
ただただ、自分の信じる道を脇目もふらず、つッ走るのみ。
直感という感度を上げ、フル回転させるのみなのです。
ドラマの「夢のカルフォル二ア」は
現実に打ちのめされ「夢」に逃げはするが
再生を約束し「街」に再び戻る3人の若者の物語
最終章のあの台詞は、
音楽を選び.ソロ活動を通して自分が望まれる何かを探し、
見つける旅立ちは、当時の堂本剛の出発とシンクロする台詞とナレーションでした。
等身大の姿はドラマの中で、
実録のように残されたそんな最終回でした。
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