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黒い雨 氷の雨 [因縁な話]

大樹西風歌Ⅱb.png


ODE TO THE WEST WIND
Shelley, Percy Bysshe


Thou on whose stream, mid the steep sky's commotion,
Loose clouds like earth's decaying leaves are shed,
Shook from the tangled boughs of Heaven and Ocean,
Angels of rain and lightning : there are spread 
On the blue surface of thine aëry surge,
Like the bright hair uplifed from the head 
Of some fierce Maenad, even from the dim verge
Of the horizon to the zenith's height,
The locks of the approaching storm. Thou dirge

Of the dying year, to which this closing night 
Will be the dome of a vast sepulchre,
Vaulted with all thy congregated might

Of vapours, from whose solid atmosphere
Black rain, and fire, and hail will burst : oh, hear !



西風に寄せる歌
Ⅱ章

おまえ、その流れに乗って、
けわしい空の騒乱のさなか、
大空と大洋の縺れ合った大技から吹き千切られ
大地の枯葉のように飛んで行くのは
       雨と稲妻の天使たちだ。

おまえが煽り立てる

空気の大波の青い表面には、あたかも狂乱の
酒神バッカスの巫女たちの頭から逆立つ 
きらきらした髪の毛のように、
濛々と煙る水平線の涯(はて)から
天頂の高みに至るまで、近づく嵐の前髪が
散り広がっている。

おまえ、死に行く年の挽歌よ、
       それに対しこのせまりくる夜が巨大な墳墓の円天井となり、
それをおまえは集めた雲の
総力をあげてせり挙げているが、
やがてこの 凝縮した水蒸気のかたまりから黒い雨と、

火と雹とがほとばしり出るであろう、おお聞け!




再び暴れ出した種子が
西風に寄せる歌Ⅱ章を引き出した
自然界を揶揄し
「西風」に恐怖を想像した章
天使の雨と稲妻が
黒い雨を呼び
5mmの氷粒と炎を連れてくる
運んでくるのは「西風」なのだ

この年を悼む挽歌を風景にしてみた

愛おしい大樹も
その風景は違う顔
鎮魂歌とは無縁の風景になった




Dome of a sepulchre ・・・このフレーズが引き出したんだ
円天井a.jpg


Dome・・円形天井から眼下に眺めたドーム
大樹ドームd.jpg
窒息しそうな「樹」だった

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