SSブログ

水と音(2010年7月10 日薬師寺LIVE [堂本剛]

 水
 
奈良は体で感じろパートⅡ
 
見ずして感じられない奈良
 
20100710バンビR0012207.jpg 
この地と水は深い繋がりを感じる
Mステでタモリさんが教えてくれた
「奈良は沼地に出来たんだよ」
市内のいたる所に「池」が顔を出してる
鹿寄せの飛火野にも草の下は沼地を思わせる箇所が点在してる
水を集め流れを作る天然の疎水、川もある
20100710飛火野R0012171.jpg
その疎水の行き着くのが浮見堂のある鷺池
湖面を渡る風と「水を愛でる風雅」
こんな楽しみ方を古代では小さな
八角堂で行われていたんだ
揺れる水面ではアメンボとも対面出来る
20100710浮見堂R0012278.jpg
水面に映る八角堂の美しさが素敵なのです


その映るお堂とアメンボ君
20100710浮見堂アメンボR0012271.jpg

浮見堂のすぐ傍の水琴窟(洞水門)
02100710水琴窟R0012290.jpg
堂本剛のサウンドにこの水琴窟を思わせる音色が
見え隠れしてるように思える
手水の水の滴る音を伏せた瓶に反響させて楽しむ
このもてなしの心使いは
NIPPONの美意識
微かに聞こえるこの音の涼やかさに
水が琴の音に聞こえる楽しみを教えてくれた

公演当日の早朝
20100709設営R0012058.jpg
開演前雨よけのテントを設営するスタッフ
このテント開演直前に撤去作業が続いていた
3度の奇跡を起こしたのも水
「薬師寺の境内の中でもこの大講堂は一番パワースポットです
この会場の下には龍神さまの池でした
今でも井戸があるのです」
このお話を山田管主さまが話して下さいました。
前日の奇跡も納得です。

蓮が瓶の中で育てられるわけ
20100709R0012049.jpg
他品種の交配を避け花の守るためとも言われてる
隔離され小さな水面に映る外の風景
水藻もその瓶の中でしか繁殖しない
情報は止まる
「空が泣くから」がセットリストに無かったのは
何故なんだろうとも考えた
その理由が本人の意思なら良いのだけど
そうでないのならイヤだなと思う
オーディエンスにとってはNARA FUNKを
ひとつ取り上げられた気持ちになる

奈良のあちらこちら水
20100711ガマ穂R0012409.jpg
昨年見つけたガマの穂この群生は
剛さんファンの集う石舞台そばにある
「どこでも自由に入れます」
係員さんの言葉ですがかなり沼地です
うっかり近づくと・・・足が沈む
地表は草原なので
固定観念で「大地」と思い踏み込むと
ドエライしっぺ返しに遇う
どんどん上がる水かさに
進むにも引き返しもできずいて
泣きそうになる


平城宮跡にも疎水はある
水路でめぐらさているのです
20100711平城宮疎水R0012400.jpg
平城宮跡の朝の散歩、帰路平城宮跡を出た途端の雨
土砂降りとなりました。
東院さんを抜け出た途端に本降りになったのには驚いた


奈良の街の細い道路に不吊り合いな深い溝
この疎水に別の顔を
雨の日に見ました
激流と化して流れる西大寺さん近くの溝
街中の水が流れ込みます
20100711疎水R0012457.jpg

20100711疎水R0012459.jpg
この為の溝だったんだね、水は近くの水田にも利用される

そしてマンホール
20100711マンホールR0012468.jpg
鹿さんです。汚水と刻印がされてる下水道。


最後の水は剛さんお薦めは秋篠寺
20100711秋篠寺R0012517.jpg
雨に洗われ生き生きとした苔の庭が美しい


青に赤が混じる本堂前の夏紅葉
20100711紅葉露R0012496.jpg

東門の萩にも天からのもらい水
20100711萩露R0012550.jpg
花はなんの花
つんつん椿
水は天から
もらい水
(歌詞:五木の子守り歌)
万物すべて自然界から貰いものを実感したのでした
その自然を人間の叡智で次世代へ引き継がなければならない
その努力を惜しまないことを
奈良の水から感じたし
雨が楽しくなる沢山の美しさを見つけました
動かなければ見つけられない美しさでした

Rain drops Funky


この感性と直感が新たな奈良FUNKを創世するんだね

 
7月10日   音 
メンバー
ベース:吉田建

ドラム:屋敷豪太

ギター:名越由紀夫

トロンボーン:サスケ

サックス:フサハラタダヒロ

トランペット:川島隆文

キーボード:十川ともじ

 セットリスト
・空~美しい我の空
・ソメイヨシノ
・春涙

・Love isthe key

・CCK

・ブルーベリー

・インストメンタル「時空」
・Say Anything

・これだけの日を跨いできたのだから

・FUNKセッション
 
 ・空~美しい我の空
 20100710R0012337.jpg
沢山の青空が種子となってインプットされてる奈良の空たち
どれひとつとして同じ空が無いように
LIVEの楽曲も同じ曲でも同じ物は無い

本日もピアノ伴奏独唱
曲紹介の時に語られたのは
平城宮跡に幾度も置いて東京へもどる
苦しい頃の記憶
今故郷奈良の薬師寺さんの空の下で唄える喜びを伝えた
 
今日のアットホームな「空」を聴きながら
小さく区切られた真上の青空を眺めてそう思う
今年の鳥さんは3羽のファミリーの一団と
白い羽を広げた1羽の水鳥が横切っていく
ねぐらを目指し一直線に空を横切る
乗客を載せた飛行機もね。
誰にも帰る場所があるのです。
 
 
 
ソメイヨシノ
 ソメイヨシノ713JPEG変換.jpg
命の話が起こす周りとの様々なあつれき
母親への感謝の想いがあらためて語られた
イントロの違和感のあるギターに
つまずいた
CD原音にこだわらなくてもいいのになぁと思う
 エキセントリックな西川進Verと切り離してもね
いいのにとね
フォ—ンが控えめに、時には互角に切れよく
くぐもりがちな唄声に絡む
不思議なのが今日の薬師寺LIVEに限って
唄声の音域が定まらず外すという珍しいことがあった
気持ちの揺れ、感きまわる涙声
そんなシーンが多く感じられた
 泣いていたのかな
 
 
春涙

20100709蟻R0012072.jpg
 シンセによる打ち込音も多く
多ければ多い程それらを聴くと

「本物を皆に聴かせたいんだろうな」と切なくなる

昨年の東儀秀樹氏の笙も篳篥も確かにある
生ではない
当人の預けた音だとしてその場に即してはいない

十川さんのピアノが添えられるが
息使いが聴こえる コーラスも実際にはいないし
ピアノによるストリングス風を聞きながら
生は贅沢なのかなと思う

今年のフォーン隊はせめてものプレゼントなのかもしれない
いつかオールキャストで思いっきり
大所帯が乗れるステージ
大音量のスピーカで実現願いたい 


Love is the key

20100711モン白蝶R0012362.jpg
蝶々は舞う、飛ぶとはあまり使わない
動き舞う蝶はいつか葉に止まり羽を休める
その時にしか本当の姿をせない
フォーン隊が登場した意味はこの曲の為なんだね
本当の姿になった
ラテンロックなパーカション&ブラス
好きだよ70’チックなこの曲

CCK
-ブルーベリー
20100710セッションR0012345.jpg
拍手と振りでお楽しみ時間がはじまる
宗教にアレルギー起こす輩には異様に映るのかもしれない
ハイヤー

NIPPONには「盆踊り」という
秋の豊作を祈る庶民のハイヤーがある
どこに刺さるんだか
批判はするが考えない人たち
考えてごらんよ
心を一つにした共同作業というのは心地よいのだよ
よさこい祭り
オワラ風の盆
阿波踊り
なんらかわりゃせん
FUNKで動いてるだけじゃん

インストメンタル「時空」
2010071026日月a.jpg
日光/月光
私たちを悠久に見守ってくれるのだろうか
歴史から消える日もあるのかもしれない
音だけは空気がある限り残るはず
気高く響く今日のこの曲のように
大衆に世界に宇宙に
語り継がれる音を
求めて31歳の旅は続く
付き従うことは叶わないが
大勢のオーディエンスは
キャラバンに繋がっている旅の仲間です

イマジネーションは無制限、無限大


Say Anything

20100711蝶ちょR0012451.jpg
舞う蝶々をデジカメに収めるのは大変
平城宮跡で出会った
黒地にコバルトブルーの歌舞いてる君
君も動くし手もブレる
諦めないで追い求めるといつか
素晴らしいワンショットに微笑むんだろうな
この曲を聴いいていると
オーディエンス各自が胸に抱く
イマジネーションは4500人全員が
違う風景を想い抱く
流れる水に身を委ねる

だれもがいつか快心の愛に出会いますように



これだけの日を跨いできたのだから

20100711R0012455.jpg
フォーン隊のマイナフレーズでのスタートが秀逸
遠征を終えて帰還する兵士達を知らせる
先触れのラッパのようなメロディーです
闘いに疲れ果て重い足取りで行軍を知らせるようなのです
進軍ラッパの威勢の良いフレーズとは違い
大事な故郷、愛する家族を守り抜いた
誇り高き戦士が
安息の地へ帰っていく様子を
伝えているようでした

故郷で唄えるというのは自分の想像以上に
嬉しいことなのかもしれない
タイトルに表現されたリリックが
今日は堂本剛本人の心情と重なった
奈良で聴いた、このペットの音を一生忘れない

誇り高き孤独なLove Fighter、奈良に帰る



FUNKセッション
20100710ラストR0012142.jpg
まったく同じ光景を本日右サイドで体験
ラストの繫がりを示す
ラーラが悲痛な叫びに変った
見えないということはこんなにも
寂しく恐怖なのか

繫がりを求め合い
ステージから
観客席から
差し出される手が空を掴む
求める想いが大きいと
恐怖も計りしれない
自分の後方列から
名前を呼ぶ声が悲鳴に聞こえた


奈良でまた遇えるんだよね?
その約束があれば
安心して小鳥たちは眠る


20100708大極殿ライトアップR0012002.jpg
#244heijolive




nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。