心と音 (薬師寺LIVE初日) [平城宮跡LIVE]
心
拝啓 堂本剛様
初野外LVEのご成功おめでとうございます。
思えばこの日を迎える為にすべてのプロジェクトがありました。
理由はE&Eのスタートから通して、同じメッセージを剛さんは投げ、
私たちは受け取っていたことです。
「倫理と道徳とを愛を持って行動しよう」
どんなに理不尽な思いをさせられても、自分を苦しめる人も、
どんなに理不尽な思いをさせられても、自分を苦しめる人も、
嫌いなその人にも愛され愛する世界があり
自分の知らない面を持っていると。
だから嫌いな人も憎まず許すとね。
このメッセージこそ薬師寺大講堂に祀(まつ)られてる弥勒菩薩様の教え
このメッセージこそ薬師寺大講堂に祀(まつ)られてる弥勒菩薩様の教え
「唯識」(ゆいしき)なのだと思います。
心の持ち方で世界が変わる。
この教えを現代も追求し勉強する場が薬師寺大講堂です。
「唯識」の教えを求めて17年かけて中国から印度へ渡り教えを持ち帰り
「唯識」の教えを求めて17年かけて中国から印度へ渡り教えを持ち帰り
1335巻もの写経で世に広めたのが
玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)(西遊記の三蔵法師)なのです。
玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)(西遊記の三蔵法師)なのです。
LIVEの日、私たちオーディエンスの為に
閉館中にも関わらず、夜間も
(滅多なことでは夜間の拝観 できません)
解放して下さる為に
玄奘三蔵様の院を3時間かけてお掃除をし
関守竹を配して薬師寺さんは
迎え入れてくださりました。
打ち水は天からの贈り物です。
あの日私たちは歌声でメッセージをつなぐ剛さんと、
背後の弥勒三尊、視界にこそ入りませんが
さらに背後に玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)法師を
一直線上に見ながら奈良の教えを感じていました。
さらに背後に玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)法師を
一直線上に見ながら奈良の教えを感じていました。
真理に真面目も古くさいも時代遅れもありません。
1300年の時が経っても真理は変わりません。
1300年の時が経っても真理は変わりません。
伝え方のスタイルが違うだけです。
僧侶の「説法」であり、大学教授の「授業」であり、
僧侶の「説法」であり、大学教授の「授業」であり、
そして、堂本剛は「音楽」なのです。
心を揺さぶるのは心の在り方を歌に吹き込む剛さんを感じるからです。
「唯識教義」は、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五つと
第六感(直感)までの意識、
末那識(まなしき)、阿頼耶識(あらやしき)と呼ばれる
末那識(まなしき)、阿頼耶識(あらやしき)と呼ばれる
二つの潜在意識があります。
その潜在意識こそ人間の行動を動かす種子があると「唯識」は考えてます。
私が薬師寺LIVEで見た流れ行く雲,
自由に上空を飛ぶ鳥、西の消えてく落日、顔をなぜてゆく風の感触、
その中で聴いた剛さんの歌声が、私の潜在意識の種となってくれてます。
なによりも守り守られ、支え支えられている剛さんと
会場にいるオーディエンスの心が一つになり「共有」したことは
自分では気がつかないうちに、
これからの私の言葉や行動を創造するのだと思います。
「少年の行く先に不思議が沢山咲いていますように・・」
辛かったのは剛さんだけではありません、
私たちファンもどれほど不安を持ちながら剛さんの背中を追いかけ
剛さんだけが見てる先の未来、
私たちには見えない未来を必死で見ようとしていたからです。
「街」を聴いて泣いてしまうのは、
当時の苦しく心細く、不安だったことが瞬時に記憶が戻るからです。
だから「街」を聴くたび私たちは泣くのです。
今だから歌えると剛さんは云います。
今だから私たちは「街」を聴いて安心して泣けるのです。
今だからこそ奈良の美しい空を見上げることが出来るのです。
お互いにです。
そして伝えて下さい。
最高のもてなしをして下さった奈良薬師寺さんに感謝致します。
雅楽の世界を剛さんに託された東儀秀樹さんに感謝します。
諦めず音楽と共に再生した堂本剛さんに感謝します。
何よりも「堂本剛」を8年間大切にし支え守ってきた大勢のファンと
スタッフの方々にこそ
沢山のありがとうを贈りたいと思います。
何一つ欠けても奈良薬師寺LIVEの感動は実現しなかったと信じてます。
さぁ〜〜次の未来は私たちオーディエンスにもはっきり見えています。
共にあの地の空の下へ、今度こそオーディエンス全てを迎え入れてくれる
剛さんと私たちだけの聖地で遇いましょう!
音
メンバー&セットリスト
Dr:屋敷豪太
Bass:吉田建
Guitar:名越由紀夫
Key:十川知司
Per:スティーブ・エトウ
笙/篳篥:東儀秀樹
1、ソメイヨシノ
シンセキーボード弾き語りに笙が付き添う
まさかの方の登場に会場がどよめきに揺れました
2,美我空
ベースソロに篳篥から笙へ支える
雅楽の響きはこの地では空気のようになじんでいる
篳篥が民衆のざわめき、人々の声
笙は天から射す光を表わす
視覚を音に託し
伝え守られてきた日本の音
ベースが好きというだけで
独学で重ねた音を包み込んでくれている
実現したんだね
鳳凰と白龍
3、Let's Get FUNKASY!!!
バスドラの和太鼓のような野太い単一音にボーカルのシンプル仕立て
名越さんの几帳面なリズムギターが心音のように繰り返される
4、Love is the key
WOWの効いたギターからスタート低い笙が絶え間なく貫きボーカルスタート
笙とボーカルの掛け合いが絶品会話のようなハーモニー、
笙が流れるように舞い
篳篥が歌ってる
5、TALK TO MYSELF
十川さんのピアノ、しっとりしたドラムとのコラボ
6、ORIGINAL COLOR
バスドラムに導かれたイントロから力強く踏みしめて歩くようなオリカラです。
センチメンタルな哀愁は無く
温かい眼差しのボ−カルになり元気が湧いてくるアレンジに変わってる
ピアノはエキゾチックにペルシャ風
7、空が泣くから
薬師寺さん上空は厚い雲が墨絵のように重なり、
この曲に合わせるように今に泣きそうなそうな雨空
奈良をインスパイヤして創られた楽曲、横浜での初見ではチャカさんの裏声が大和霊山を彷彿とさせた。
本日、コーラスに替わり本物の奈良の風景が音になっていた。
野外の為に創られとしか思えない、ほとんど直上の雲の流れを見つめて聞き入ってしまった。
ねぐらに帰る鳥たちの1300年前と変わらない光景
乗客を運び横切る飛行機の軌跡は現代人の知恵の風景
すべてがドラマティック
8、春涙
生きることを美しいと思うのは
奈良FUNKのもう一つのメッセージ。
限りなく穏やかで柔なボーカル。
30歳の歌声はまだ若い。
平城宮跡で見つけたドングリから芽ぶいた若い葉に再生を感じた。
生まれたての若葉が生い茂る木々になりますように。。
30年後のその時を思うと涙が出た。
空から見ているんだろうな。きっと。
9、街 ・・・・・・・・
歪んだ東京の空
2002年のあの出発が本日へ繋がる
珠玉の歌です。
10、空〜美しい我の空 この日がこんなに早く来るとは思わなかった
東儀秀樹氏の笙と篳篥はLIVEです
心に浮かんでくるのは平城宮跡の360度の青い美しい空
奈良FUNKのクライマックスにこれ以上の音は望めない至福の音です。
11、セッション
7時半、金堂の扉が開け放たれた。
金色の光背をお持ちの薬師如来座像が日光菩薩・月光菩薩さまを従えて
LIVEへ参加、薬師寺さんの粋な計らいです。
1300年前には聞かれたであろうから現代へ続く雅楽の調べと
合奏になるFUNKのセッションは
合奏になるFUNKのセッションは
薬師如来様はお気に召していただけたでしょうか?
710年
この国の誕生の年
1299年後の
7月10日
世界遺産 奈良薬師寺で前夜祭は行われた
あおによし
孔雀石の青(あお)
紅ガラの丹(に)は赤
白壁をふちどる朱の柱と緑の窓枠は
奈良の都の優美さを(よし)と
讃え表わした枕詞
青と赤にふちどられた大講堂の舞台を
堂本剛が初めて使用を
許されたことを
追記したい。
剛さんが綴ってきた全てが薬師寺さんで凝縮した感じを受け取りました。
でも、それが終わりじゃなく、始まりでもあるんですよね。
剛さん本人も言っていた「新しい堂本剛」の始まりです。
これからも、進みゆく堂本剛さんを見て、感じていきたいと強く願いました。
by マナ (2009-07-15 17:40)
素晴らしいライブでした。
あの場所で、全てに感謝という言葉しかありませんでした。
これから始まる「新しい堂本剛」に穏やかな気持ちで、期待と確信を持っています。
素敵な写真と文章をありがとうございました!
by gyuru (2009-07-16 19:25)