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唐招提寺「光と陰」 [SHAMANIPPON]

shamanippon的ガイドmemo

唐招提寺の「光と陰」

shipの裏に流れる秋篠川には遊歩道が延々と続く。
shipを背中にズンズン進むと唐招提寺へ繋がる。
その先は薬師寺です。
左には若草山、さらに大和の山々が連なる。
右前方に木立がこんもりと見えてきたら唐招提寺。

この寺は「森」の中にある。

前回訪れたのは土砂降りの中、かなり哀しい想いで訪れた。
南門での最敬礼はその先このお寺の先、平城宮へしていた。
辿りつかない平城宮跡大極殿野外LIVEが遠のく哀しさが涙を落とさせた。
2012年少しづつ少しづつ近づいている。
その実感は晴天の空のごとくに嬉しい。
ゲンキンなものです。

唐招提寺は鑑真和上を祖とする戒律と教えを重んじる僧侶たちの勉学の寺です。
仏閣では初めの先先端ガイドを借り巡ります。

今回 テーマは「光と陰」
hihumiyoさんの影響です。


まず向かったのは蓮の池。
今年は咲いているのだろうか?
ワイルドだぜ〜〜は変わらない。
ショウブと蓮がごちゃごちゃだ。
その中で見つけたのが蓮の葉に陰を落とす紅葉の陰。
陰も色を持つんだね。
紅葉陰R0153354.jpg
蓮の葉はには毎回驚かされる。雨の日の水滴、晴の日の陰この蓮の葉の包容力なのか。

このお寺さんは貧乏です。
檀家もスポンサーも商売っ気もなく「律」を重んじる。
故に建立されている伽藍、建物は裕福な他のお寺さんからの移築で成り立つ。

綻びを修復する風景を見ました。
宮大工さんのお話は最新ガイドよりも愛情と仕事への愛着に満ちていた。
修復陰R0153395.jpg
土中から見つかる瓦の欠片を取り除きながら掘り進める。
剛さんの「埃」のエピソードが思い出されます。
欠片(かけら)一つといえ時代をくぐり抜けてきた証人です。
捨てられないよね、次の時代の人々に申し訳ないもの。
光が射し骨組みが透けて見えました。


本院内には僧侶手植えの蓮が見事に開花。
より中国種に近いため大降りで華やかな大陸的な蓮の花たちでした。
蓮陰R0153390.jpg
これから莟に戻ろとするところかな?蓮の花影です。


木立はどこもかしこもアートしています。
ヒフミヨのTシャツのコンセプトが思い出される。
自然界の音・・・
木立陰R0153407.jpg
 
参道陰R0153412.jpg
 
参道陰R0153416.jpg

fnuk陰R0153423.jpg

国宝鑑真和上像が祀られている御御陰堂。
この建物も興福寺一乗院門跡からの頂きもの。
御御陰堂R0153404.jpg
森の中からだと光輝く世界に見える。

鑑真和上像が年三日間しか公開されないのは世界遺産を傷つける者のせい。
たった数人の不届き者は何万人もの人々から取り上げた。
守るためには「隠す」しかない。
落書きR0153477.jpg
金堂で見つけた不可解な傷、不自然な跡。これがイタズラなのだとしたら白い跡は血に見える。



鑑真和上のお墓は森の奥の奥。
ひっそりと眠られています。
この広大なお寺でお墓は鑑真和上だけ。
どれほど大切にされているかが解る。
お墓には中国渡来の珍しいお花や木々で囲まれていた。
故郷中国楊州から寄進された瓊花(けいか)
仏教には縁のある沙羅双樹
この日は甘い匂いはクチナシの花が咲いていた。
八重咲きではない、六弁の質素なクチナシです。
 
クチナシと蜂R0153438.jpg
甘い匂いは虫を呼ぶ。
 
クチナシR0153441.jpg
光が射し通して瑞々しい。


門を潜り中へ一歩踏み込み正面に鎮座する塔が見えとき背筋がピンとしました。
1300年前の唐人の恩を感じずにはいられません。
そのことを伝えてくれるのはお墓をお掃除していた方が丁寧に教えてくれる。
どんなガイドさんもかなわない愛情溢れる逸話です。
 
講堂は勉学の場そこで見つけた「誇り高き貧乏」
 戸壽R0153451.jpg
門帳の布筋(のすじ)ほころびです。
律の精神の表れとすると「美しい」と思える。
文様が「桔梗」なのも普段着だね。
 
金堂戸簾R0153478.jpg
国宝、毘盧遮那仏の祀られている金堂の文様は「鳳凰」布筋(のすじ)ほころびは同じです。

 
金堂の屋根、天平の甍は修復も終えみごとです。
甍陰R0153482.jpg
その陰は1300年前と変わらない。
普遍です時空を超えて目に映ります。
 
 
本日唯一LIVEへ参加。
光と陰を見ました。
「誰からも好かれようとすると、自分を見失うなうもの」
「いたらないのも味のうちー」
この言葉を思い出しました。
ココロの肩こりはひどくなっていた気がします。
 
 


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