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凍結 [堂本剛]


Ode to the West Wind
Shelley, Percy Bysshe(1792-1822)


大樹雪.jpg


V
Make me thy lyre, even as the forest is:
What if my leaves are falling like its own?
The tumult of thy mighty harmonies

Will take from both a deep autumnal tone,
Sweet though in sadness. Be thou, Spirit fierce,
My spirit! Be thou me, impetuous one!

Drive my dead thoughts over the universe,
Like wither'd leaves, to quicken a new birth;
And, by the incantation of this verse,

Scatter, as from an unextinguish'd hearth
Ashes and sparks, my words among mankind!
Be through my lips to unawakened earth

The trumpet of a prophecy! O Wind,
If Winter comes, can Spring be far behind?



西風に寄せる歌
パーシィ・ビッシュ・シェリー
[ひらめき]岐阜女子大学デジタルミュージアム
五章

森が風に鳴るように私をおまえの竪琴にしてくれ。
私の葉が森のように散り落ちてもかまわない。
おまえの力強い風のどよめきは森と私の両方に

悲しくも美しい秋の深い調べを奏(かな)でさせる。
おまえ激しき魂よ、私の魂になれ!
おまえは私になれ、激烈極まるものよ!

私の死んだ思想を枯葉のように舞い上げ
宇宙に追い立てて新たな生命を芽生えさせよ。
そして、この詩の魔術的な力によって

まだ消えつきぬ炉から灰と火の粉を撒くように
私の言葉を人類の間に振り撒いてくれ!
私の唇を通じてまだ目覚めぬ大地に

予言のラッパを吹き鳴らしてくれ!おお西風よ、
冬が来たなら、春の遠いことがあり得ようか。




このロマン派の詩の
最終章、最後の一節は
NIPPONの中で歩き始める
冬来たりなば春遠からじ
(苦境を耐えぬけば、やがて幸福・繁栄の時期を迎えられるというたとえ)


厳しい冬は兄
後に続く春を妹分と歌うこの詩のタイトルは
「西風に寄せる歌」
西風とは読み手のココロを映す全てを指すし
楽器の奏でる「音」でもあるようだ

四季の変化を感性で感じ
生活の中に敬意を込めて自然界の移ろいを行事にしたNIPPON

最後のこの言葉は
辛い季節をやり過ごせば
花の咲き乱れる
可愛い春が必ず到来することを
先取りして伝える

冬は春に一番近い季節なのです

自分にとっては
西の風は
その名のごとく
西からやってきた
剛さんそのものです

凍てつく氷に覆われた大地
地下では大樹の根を
しっかりと
繋がっている
土が守っている

最後のこの一節を言葉にすると
凍えるココロが温まる呪文のようなのだ

冬を越えれば、春だよ。


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